医局員日記

区域麻酔解剖学セミナー

ご無沙汰しております。
更新を失念しており失礼いたしました。

先月7月は大きなイベントが二つありましたので、まずは第一弾として区域麻酔(末梢神経ブロック)の解剖学セミナーに関して記載します。

例年女子医大の麻酔科では、解剖学教室の先生方のご協力のもと、学生さんの解剖実習と同時期にご遺体から医学知識を深める取り組みを行っています。

どんなに本で読んでも、どんなに3D構築された動画を見ても、実際のご遺体よりも多くの解剖学の情報は得られません。

今回は「TAVI(大動脈弁のカテーテル治療)の際の末梢神経ブロックについて」と、「上顎下顎の神経ブロックについて」がテーマとなりました。

上記について、それぞれ山本偉先生と瀧澤菜々先生にご講義いただき、その後解剖学教室に移動しました。

当初の予定では、超音波装置を解剖学教室の一室まで持っていき、エコー画像のイメージを掴みながら、解剖学的な理解を深めようと思っておりました…

が、あいにくの大雨でしたのでそれは叶いませんでした。

とはいえ、
解剖学教室の藤枝先生、本多先生をはじめとした先生方がご遺体を美しく解剖してくださっていて、表層から深層まで全てのviewがよく見えるようになっておりましたので、超音波がなくともわかりやすく、十分に大変有意義なセミナーになりました。

(実は私も予め、ご遺体を解剖させていただいていました。
しかし、当日行ったら、解剖学の先生方がさらに美しく解剖なさってくださっていて…プロフェッショナルの技術に感動しました。)

解剖学教室の先生方、ご遺体として私たちの医療の向上に協力してくださった皆様、企画の長坂先生と笹川先生およびご参加くださった先生方・学生さん達に心より感謝申し上げます。

医師になった今こそ、解剖学教室とのコラボは非常に有意義となります。
とはいえ、当院のように解剖学教室の先生方にご協力いただけることはとても珍しく貴重です。
来年度以降もこの企画を続けていけたらいいなと考えています。