医局員日記

2020年度 特別DAM講習

今日は専攻医を対象に特別気道確保講習(Difficult Airway Management:DAM)を行いました。

講師は当院集中治療科の中川雅史先生にお願いしました。中川先生はDAMの著書も執筆されており年間に何度もDAM講習を行っているスペシャリストです。
今回は特別に医局員向けに開催していただきました。

内容はDAMの知識やガイドラインの講義に始まり、数多ある挿管デバイスの解説や実技、気道確保シュミレーション演習、豚の気管を用いた気管切開のWet laboと充実した内容でした。

若い医局員が多く現在はほとんど使われないような気道確保のデバイスを手にとり興味深々に使用しているのが印象的でした。

シュミレーションでは設定された難解なシナリオにグループで挑戦し、しっかりと正解まで導くことができていました。DAMの習得だけでなくチーム医療の成長もみられていました。

Wet Laboでは実際の豚を用いて気管切開を行い気道確保を行いました。麻酔科医としてはあまり遭遇したくない状況ですがDAMのアルゴリズムのレッドゾーンのメインの手技でありいつか来る日のための貴重な経験を積むことができました。

最後の集合写真では皆自信に満ちた良い表情をしており、今回の講習が実りあるものだったようです。

講師を引き受けてくださった中川先生に感謝申し上げます。